豆知識
File34  茶碗
File33 源氏物語
File32  スペイン
File31  千家十職
File30  ハイドロボール
File29  檀(まゆみ)
File28  大寄せ茶会
File27  茶の間の花
File26  祇園坊の由来
File25  
File24  簡単染色
File23  花入
File22  帯 Ⅱ
File21   炭と香
File20   山野草と水揚げ
File1   茶事と懐石料理
File1   野点と花見
File17   禅語と書 Ⅱ
File1  陶磁器と理平焼
File1  
File14  古帛紗
File13  禅語と書 Ⅰ
File12  歌舞伎
File11  炉開きと亥の子餅
File10  着物の種類
File9  床の間と書画
File8  真・行・草
File7  茶花と花入れ
File6  和菓子の歴史
File5 菓子箱と風呂敷
File4 着物と季節
File3 芋名月と豆名月
File2 重陽の節句と着せ綿
File1 おはぎとぼた餅

 

 

e34  茶碗

 茶を飲むための器を茶碗と言います。

 時代の好みを映してさまざまなものがございます。

 【主だった茶道史年表】

時代 茶道関係事項 茶碗
平安時代  最澄、唐より茶実を将来し、近江に植える。
鎌倉時代  栄西が浙江省から帰朝、抹茶習俗が武家文化によって流行する。 中国渡来(唐物)青磁・白磁・天目
南北朝時代  闘茶の会が盛んに催される。 瀬戸で天目や青磁に習った
茶碗が焼かれる。
室町時代  村田珠光によって『侘び茶』の方式がうまれる。 室町末期、美濃で黄瀬戸・志野など
侘び茶の作ぶりの茶碗が焼かれる。
戦国時代  
 境の町衆、武野紹鷗(たけのじょうおう)が文化的社交場とした。
 千利休が武野紹鷗に入門する。

利休好みの長次郎の楽茶碗が焼かれる。
安土・桃山時代  千利休が天下一の宗匠になる。 古田織部の沓形茶碗が焼かれる。
江戸時代
 大名の多くが茶の湯を嗜んだ。
 利休の孫宗旦の
 次男(武者小路千家)三男(表千家)四男(裏千家)三千家となる。

国内各地で釜がおこり
地域の特色を生かした茶碗が
焼かれる。


 【主だった茶碗の形状】 こちらをクリックして下さい。
天目形 井戸形 馬盥
(ばだらい)
椀形
平形 銅締形 半筒形 沓形
 
 【茶碗の部位】
竹の節高台 撥高台 切高台


 茶の湯に用いる茶碗は美術品です。

 傷つきやすいものもありますので、指輪・ネックレスなどははずして、

 あまり重ねる事はせず、拭くときは柔らかい布で拭きましょう。

 茶道は道具を楽しむ魅力もあります。


                                      ー参考文献ー「茶道入門」 田中仙翁




file33 源氏物語

 この程、11月1日が「古典の日」と法制化されました。

 紫式部日記の1008年11年1日の頃に「源氏物語」に関する記述があることから、この日に決められたそうです。

 『源氏物語』とは、平安時代に大陸文化がほぼ消化され、日本の風土や人情・嗜好に合った文化があらわれた時、

 かな文化(国文学)の最高傑作と言われています。
 
 宮廷を舞台に光源氏(1~41帖)、薫(42~54帖)を主人公に描かれた物語です。

 平安時代末期には 「源氏物語絵巻」が制作されました。

 54帖の中から1~3場面を選び百数十図あるとされています。


15帖 蓬生

35帖 柏木

39帖 夕霧

40帖 御法

44帖 竹河

45帖 橋姫

 香が庶民の生活にまで普及した江戸時代、源氏物語との結びつきで52種からなる源氏香図がございます。




源氏香図

 
 和菓子は古典の歌に詠まれた、名所や情景をもとに作らたものが多々あります。

 『源氏物語』では、「葵」(9帖)に「亥の子餅」の名が出てきます。

 私どもの時代では与謝野晶子訳の源氏物語が親しまれていました。

 最近では多くの方が訳されたり、映画や漫画などより身近なものになっています。

 秋の深まりを感じながら、古典の豊かさに親しんで下さい。

亥の子餅
                   

                                 ー参考文献ー「日本史」 山川出版社
                                          「毎日新聞(社説)」古典の日


file32 スペイン

 日本の車の名前には、ミラ・デミオ・セレナ・ファミリア・クレスタなどたくさんのスペイン語が使われています。

 先日、某日本企業がスペイン工場での生産を決めたニュースがございました。

 日本人とスペイン人が共に喜ぶ姿を見て感動しました。

 「感動の後始末には、勉強がともなわざるをえない。」ー堀田善衞ー

地図(イベリア半島)

フラメンコ

闘牛
パエリア サッカー
主なイメージ

 ヨーロッパの歴史とスペイン

 ・B.C.~3世紀   ローマ帝国が支配します。
 ・3~4世紀    ゲルマン民族・・・ゴート人が支配します。
 ・8~15世紀   イスラムが統治
 ・14~16世紀  ルネサンス(宗教革命)
 ・15世紀末    絶対主義国家・・・無敵艦隊が敗れる。
 ・16世紀     新大陸・新航路発見・・・スペイン黄金時代
 ・18世紀     産業革命
 ・20世紀     帝国主義・・・世界第8位の工業大国


ローマ水道橋

ブルゴス大聖堂

プラド美術館
セゴビア・メリダ・タラゴナなどに
残されています。

(ローマ帝国時代)
ゴシック様式のカテドラル
(13世紀~15世紀に建築
されています。)
世界一の美術館
ゴヤ・グレコなど展示

 サッカーの中田英寿さんは海外に行くとサッカーの他に必ず日本の事を尋ねられるそうです。

 グローバル化が進む中、多民族が交流する時代こそ、互いに他国の文化を尊重し合うことが重要です。

 他の国を知って日本を振り返ると、日本のことも見えてくる気がします。


                                 ー参考文献ー「日本史」 山川出版社
                                         「美しきもの見し人は」堀田善衞
                                         「経済観測」大武健一郎



file31 千家十職

 先日、日本の伝統工芸を支えてきた匠を紹介した番組がございました。

 その時の「菊炭」の美しいこと、棗の木地の薄く見事なこと。

 勉強させて頂くことにしました。

 風炉のお茶室です。

 

 茶道千家の流れを汲む茶の湯の道具を代々にわたって制作する人々を、

 『千家十職』とよばれています。


永楽家(永楽善五郎)・・京都 土風呂・焼物師 土風炉・伝世品の写し茶碗・花入等の制作
大西家(大西清右衛門)・・京都 釜師 茶釜などの制作
奥村家(奥村吉兵衞)・・京都 表具師 軸装・風炉先屏風や紙釜敷の制作
黒田家(黒田正玄)・・京都 竹細工・柄杓師 柄杓・台子・香合・花入など竹を使う茶道具の制作
駒沢家(駒沢利齋)・・京都 指物師 棚・香合・炉縁などの制作
土田家(土田友湖)・・京都 袋師 元々は仕服を生業としていました。
茶入の仕覆・服紗などを制作
中川家(中川浄益)・・大津 金もの師 元々は越後で甲冑・鎧を作っていました。
鉄を鋳造した槌物や鋳物が主
風炉・釜・水差・建水・蓋置などの制作
中村家(中村宗哲)・・京都 塗師 元々は蒔絵を施した家具などを製作
茶道具の棗などの制作
飛来家(飛来一閑)・・京都 一閑張細工師 中国の出身の飛来一閑の創業
棗・香合などの制作
楽家(楽吉左右衛門)・・京都 茶碗師  楽焼の茶碗などの制作
 
 次の時代の人のために材料の土を残し、木を残していく。

 家を継承していくことは大変な事だと思います。

 私たちが興味をもつ事も、時代の継承に繋がるのかもしれません。

                                    ー 参考文献 ー 「茶道入門」田中仙翁 三省堂
                                    ー 茶室写真提供 ー 味岡松華園



File30  ハイドロボール

 最近では、インテリアとして部屋にアクセントを加える植物が増えてきています。

 植物からのみずみずしい生命力に癒されます。

 保水性があり、臭いがなく、虫がわきにくいといわれている「ハイドロボール」に挑戦してみました。

 1,ハイドロボール、器、植物の根を洗う水を
   準備します。
 2,器の三分の一程度に
   「ハイドロボール」を入れます。

 3,準備した植物の根の土を洗って
   取り除きます。
 4,箸などで穴をあけて「ハイドロボール」に
   挿します。
   表面に根腐れ防止剤の「ミリオンA」を
   撒いておきます。
 5,夏は室内の窓辺でカーテン越しに
   日光を浴びさせるのがよい。

 「ハイドロボール」は比較的安価で洗って何度も使えます。

 受け皿要らずで器の選択肢も広がります。

 これから暑い夏の直射日光を避けるため、室内に置く機会が増えます。

 ライフスタイルに応じ、どこから植物を眺めたいかを考え置き場所や高さを決めると良いそうです。

 

                                            ー参考文献ー「くらしナビ」毎日新聞」




file29 檀(まゆみ)

 当店でこのほど発売された
「石衣 檀」。こちらは高松が屋島源平合戦の舞台となったことから名付けました。
 
 檀真弓と書かれることもあるように、弓を作る材料とされていたようです。

 「平家物語」の名場面、那須与一は
檀弓を使って扇の的を射たのではと昔に思いをはせました。
 
高松平家物語歴史館より


 
また、檀の木は茶花としても使われます。

 は落葉広葉低木で、5月~6月に花を咲かせ10月~12月には実をつけます。

 実は1㎝の蒴果が4裂し、橙赤色の実をつけます。実をつけるころ炉の茶花として使われるようです。



 そして、檀の木は紙の材料としても使われています。

 檀紙(だんし)と言われ、昔は讃岐高松で作られていました。その名残で高松には檀紙町という町名が今でもございます。

 檀紙(だんし)は茶道では釜敷に使われております。釜敷には点前用に、紙と組み物がございます。

 紙釜敷は千利休は吉野紙を用いたようですが、現在は美濃紙や檀紙が使われております。

 主に炭手前で使われますが、お茶会などでは炭手前を省略する意味で香合をのせて床や書院に飾られております。

       
紙釜敷(檀紙) 藤釜敷 香合をのせて飾られる
 
何かと当店に縁のある「石衣 檀」です

甘いもので気持ちをリフレッシュしたい時、ちょうど良いおおきさだと思います。

皆様にすえながく可愛がっていただければと願っております。

どうぞよろしくお願いします。


                                ー参考文献ー「日本史」 山川出版社
                                         「早わかり 園芸12か月」
                                         「茶道入門」 田中仙翁 著


file28 大寄せ茶会

 以前、File18野点を紹介させて頂きました。今回は大人数のお客様を招いて茶室でのお茶会です。

 春と秋は大寄せの茶会が各地で開かれています。

 敷居が高いなどと思わずに是非一度行ってみて下さい。

 とりあえず、こちらの3品を持っていれば大丈夫です。


 ①扇子・・一般の扇子よりは小形のもので、挨拶や
       道具の拝見などの時使う。


 ②懐紙(かいし)・・お菓子や懐石をいただく時使う。


 ③菓子切り・黒文字(くろもじ)・・お菓子をいただく時使う。
 
 だいたいこの様な流れになります。流儀によっては多少違いがあります。


入り口で受付をします。

・受付がすんだら待合(まちあい)に入ります。

・連客が揃ったら茶室に通されます。

・お茶室に通され、自分の席が決まったら
 扇子を自分の後ろに置きます。

②*1.
亭主が挨拶に出てこられます。この時扇子を前に出し
 正客の挨拶の後、次客以下も一礼をします。
 挨拶がすむと扇子は元の後ろへ置きます。

・お菓子を運んで下さったら、お隣の方に「お先に」と言って
 懐紙を膝前に出して、菓子を懐紙にのせます。

・菓子鉢をお隣に送ります。

・懐紙ごと取り上げ適当な大きさに切ってお召し上がり
 下さい。


・茶碗を持って来て  下さった方に
 お礼の挨拶。

・茶碗を畳縁内、隣との
 間に「お先に」とご挨拶。

・お点前ちょうだい
 いたします。

・軽くおしいただき
 ます。

・茶碗を向から
 手前に二回回す。

・お茶を数口で飲む。

・茶碗の飲み口を
 軽くふく。

・飲む時逆に二回
 向こう側へ回す。

・畳の縁の外側に
 置きます。

・両手をついて
 茶碗全体の形を
 見ます。

 

 煩雑そうですが「いただきます。」「ごちそうさま。」と日常生活と同じです。

 若い人が「着物は好きだけど着る機会がない。」とよく仰います。

 お茶会はよい機会です。もちろん洋服だって大丈夫です。


          *亭主(ていしゅ)・・・茶会の主催者。


                                    ー参考文献ー「まんが茶道入門」千 宗之


file27 茶の間の花

 日本の建物と西洋の建物の違いを、鈴木敏夫さんの「ジブリの哲学」で

 「日本の建物は部分からはじめる。まず第一に、床柱をどうするか、つぎに床柱に見合う床板を探す。
 
 この様にして全体ができあがる。西洋はこれとは真逆にまず全体を考える。」と書いてありました。

 花もアレンジメントと茶花に多少違いがある様に思います。

 
フラワーアレンジメントのいけ方

     画像をクリックすると大きくなります ↓
テーブルの中央のとき 三方のとき


   
 茶花のいれ方

 「家元はいませんので、あくまで基本として参考にして下さい。あとは各自で花を自由に楽しく」 ー山藤宗山ー

 ・茶花は咲き盛りより蕾や開きかけがよい。
 
・花の種類は、少なめ物足りないくらいがポイント。ただし秋草を籠に入れる場合は例外。

 ・花の形、色はダブらないようにする。
 
 ・水仙は早春は葉より花を高くする。自然の姿に近づける。

 ・自然の姿といえども花の向きはなるべく正面にくるようにする。

 ・目立つ葉や大きい葉は奇数にする。二枚はかまわないが、三枚以上は奇数にする。

 ・口の細い花入は根締めの花で口を隠さず、口より上げ茎が少し見えるようにする。


 

 華麗ないけ花もあれば侘びた美しさをもつ茶花もあります。

 最近では男女を問わず、お仕事帰りに華道教室に行かれる方も増えてきているそうです。

 家にお花があると癒されます。

                                ー参考文献ー「ジブリの哲学」鈴木敏夫
                                         「花屋さんが書いたアレンジメント」大泉書店
                                         「茶花のいれ方」山藤宗山


                                              
file26 祇園坊(ぎおんぼう)の由来

 和菓子には物語に重ね合わせた銘がございます。祇園坊の場合。

 安芸郡牛田村(かつては祇園村と呼ばれていました。)の不動院は安芸寸恵曼僧都の開基で有名です。

 昔、祇園村に深く僧都に帰依し無比の真言行者となった、義念坊という僧がいました。

 修行のときに意地悪な者が、同地方の渋柿数個を御坊に送ったそうです。

 御坊はもとよりその企みを知る由もなく、直ちに本尊に供えました。

 護摩修行中だったので、満日に至って食べてみると非常に珍味で御坊は大いに喜んだそうです。

 これをお下がりとして返礼すると、送った者が気味悪りながら食べてみると、その甘みは驚くほどだったそうです。

 渋柿が護摩の火気で渋が甘くなったからです。

 この種のもの(干し柿)を「祇園坊」というのは、祇園村に住んでいたこの僧の故事によると言う説がございます。


   不動院 金堂(広島市・国宝)

   
 120年前の不動院

   桜門と金堂

   鐘桜と桜門

                                                 


                                         
File25  茶庭

 茶庭(ちゃにわ)とは、必ず茶席があり茶事を催します時に必要な庭のことです。

 利休居士が出られて以降、桃山時代以後本格的に発達しました。
 
渡四分(わたりよんぶ)景六分(けいろくぶ) はある地点から別の地点へ移動する実用的役割

は目に映る景色や状態を鑑賞的役割
 茶庭(ちゃにわ)は小堀遠州の頃からはこのように使われています。

 書院庭園は飛石、石灯籠、蹲踞(つくばい)など茶庭(ちゃにわ)の影響を多くうけておりますが、
 景八分か九分のような感じのものが多いようです。


 茶庭(ちゃにわ)の様子は、場所によって本当に色々です、一例として紹介させて頂きます。

   画像をクリックすると大きくなります ↓


      猿戸

  つくばい

     外待合

[有名な茶庭]
待庵(たいあん)国宝 妙喜庵(京都府)・・見学は事前の申し込み 千利休が作られた。
日本最古の茶室
遼廓亭(りょうかくてい) 仁和寺(京都市)・・見学は事前の申し込み 尾形光琳の茶室。
蹲踞が見所。
孤篷庵(こほうあん) 大徳寺(京都市) 小堀遠州侯のを松平不昧公が
改造されたもの。
寄せ燈篭・手水鉢が見所。
安楽庵(あんらくあん) 高田専修寺(三重県)・・見学は事前の申し込み 待合付近が見所。
管田庵(かんでんあん) 有沢山荘(島根県) 松平不昧公が作られた。
路地が見所。
好文亭 青蓮院(京都市) 苔の路地が見所。
露滴庵(ろてきあん) 浄土寺(広島県尾道市)・・外観のみ公開 路地景観が見所。
枕流亭(ちんりゅうてい) 三宝院(京都市) 豊臣秀吉「醍醐の花見」で有名。
飛石が見所。
  

 直接拝見させていただくのは難しい場所もございます。

 写真集などから茶庭を味わってみるのも良いかと思います。

 日本文化の素晴らしさを再発見して下さい。
 

東福寺(京都)   重森三玲(作庭)
 * 重森三玲(しげもりみれい)・・・昭和の作庭家、庭園の研究家。
           三玲の名はフランスの画家フランソワ・ミレーにちなんで
           改名したもの。

                                   ー参考文献ー「茶庭」 重森三玲著 河原書店
                                            「茶道入門」 田中仙翁



File24  簡単染色

 真っ白なテーブルクロスは、長年使っているとしみなどが目立ちます。

 捨てるにはもったいないし、さりとて使いづらいものです。

 そこで、染めて甦らせることにしました。

 1,水に浸けて(2~3分)表面に付いている
   糊や汚れを取り除きます。
 2,鍋にお湯沸かし、コーヒー(紅茶)を
   入れます。
   薄く染めたい時は大さじ1杯位から、
   濃さは好みで調節して下さい。
  * コーヒー(紅茶)は茶袋に入れておくと
    後で片付安いです。
    
 3,色落ちを防ぐため、ミョウバン・塩を
   小さじ1杯入れます。


 4,2~3分煮ます。 
   (煮る時間で色が変わります。)


 5,,新聞にキッチンペーパ-を敷いて、
   形を整えた後、乾かします。
 6,当て布をしてアイロンをかけます。

 最近は、ご家庭で簡単に出来る染色キットがあるそうです。

 お好みの色に染めて変化を楽しむのも良いかと思います。

 布も出番を待っているかもしれません。





File23  花入

 人類が花をいけた記録は非常に古いようですが、室町時代末頃の茶の湯から、
 
 花そのものが大切にされ季節感を味わい、器の美しさを観賞したようです。

 花あっての花入ですが、実際は花入に合わせて花を選ぶこともあります。

 花入にも色々な種類があります。

 また一部、写真でも紹介させて頂いております、こちらをクリックして下さい。
 
                              

金属・陶磁器の花入
竹の花入
籠の花入
りゅうご
立鼓
(花入の形状)
みかづき
三日月

(花入の形状)
ひしぐち
菱口
(口の形状)
ぞうみみ
象耳
(耳の形状)
りゅうみみ
龍耳
(耳の形状)
きぬた

(花入の形状)
とっくり
徳利
(花入の形状)
ひょうたん
瓢箪
(花入の形状)
たびまくら
旅枕
(花入の形状)
ソロリ
(花入の形状)
つりぶね
釣船
(花入の形状)
にじゅうぎり
二重切
(花入の形状)
わなしにじゅう
輪無二重
(花入の形状)
おきづつ
置筒
(花入の形状)
ひゃくはち
尺八
(花入の形状)
そうぜんかご
宗全籠
(花入の形状)
てつきかご
手付籠
(花入の形状)
かえでかご
楓籠
(花入の形状)
びく
魚籠
(花入の形状)
かつらかご
桂籠
(花入の形状)

  *畳床に籠以外の花入を置く時には、薄板を敷きます。(板床には用いない)
   但し、唐物籠には用いることがあります。

 皆様のお宅にもいくつかあるのではないでしょうか。

 身近に咲く花を入れて見て下さい。

 茶の間にある花は、新鮮な生気と美しさを沸きたたせてくれます。


                                      ー参考文献ー「茶道入門」 田中仙翁



file22 帯 Ⅱ

 夏は浴衣を着る機会が増えます。以前紹介したの二回目です。

 やはり半幅帯の結び方です。半幅帯は色々アレンジが出来ます。

 浴衣を新調しなくても、帯などの小物を変えるだけでも変化をつけられます。

 簡単な結び方なので、大きくなった写真をみながらお試しください。

 
お祭りに間に合います。


 画像をクリックすると大きくなります。
        ↓

   
1,
身幅より少し長めに
残して、
体に二巻きます。


2,
巻いてきた帯を三角に
織り上げます。
   
 
3,
手先たれに通します。
   

4,
きっちり結びます。

* しっかりと結ぶのが
 ポイントです。
 
5,
手先を左肩もって
きます。

6,
たれを二重に織り
重ねます。

* 長さを色々変えて
  楽しんで下さい。
   
 
7,
体の中心で綺麗に
折ります。

8,
手先を下します。

9,
手先を下から通し
ます。

10,
余った部分を、帯の   間に押し込みます。

11,
形を作って、後ろに
回します。


 茶道や華道を始める男性が増えてきています。男性だけのお茶会もあります。

 着物を女性だけのものと思わず、男性の着物姿も素敵です。

 最近は色々な物がめまぐるしく変化していきます。

 着物もそうですし、茶道や書道なども気分をリフレッシュさせてくれます。


                                           

             

file21 炭と香

 茶道といえば、お茶を()てるイメージが強いのですが、

 湯を沸かすために炭をおこす、炭手前(すみでまえ)というものがあります。

 流派によって違いはありますが、釜の下ではがこのように組まれています。

風炉
(5月~10月)


風炉の中の炭

(11月~4月)


炉の中の炭
↑クリックして下さい。

                                  *1
 「たとえ習いにそむくとも、湯のたぎらざるは消炭」と宗旦(そうたん)の言葉があります。

 不思議なことにを上手につぐと火のおこりがよいそうです。

 このお手前の最後にの上にを置きます。

 やわらかな炭の熱で温められた芳香は心をなごませてくれなす。

風炉
(5月~10月)
  



    
 白檀(びやくだん)のような香木(こうぼく)
香合
(香を入れる器)

木地物や漆器類

堆朱(ついしゅ)・らでん・蒔絵
一閑・古木など

↑クリックして下さい。

(11月~4月)
 香



 ねりこう
 練香
香合
(香を入れる器)

陶器製

交趾(こうち)・染付・楽焼・

↑クリックして下さい。

 茶会で、香合が床にかざってあるのは「炭手前を省略いたします。」という意味だそうです。


 最近では、アロマオイルをよく耳にしますが、は仏教の伝来と共に日本に伝わっています。

 アロマ同様、気持をリラックスさせる効果があります。

 わざわざたかなくても、香木や練香は微かにですが香ります。

 玄関やお部屋の片隅にそっと置いておくのもよいかと思います。

↑クリックして下さい。

匂い袋


            *1 宗旦(そうたん)…利休の孫。千家中興の祖、侘び茶を完成。

                                     ー参考文献ー「茶道入門」 田中仙翁



                                                           
file20 山野草と水揚げ

 
お客様が「皆様でお楽しみ下さい。」と大切に育てられたお花を持って来て下さいます。

 お花を店頭に飾らせていただくと、「この花が観れてよかった。」とお客様が喜んで下さいます。

 お花は人と人をつなぎ心を癒してくれます。
                                      いちにちいちえ
 しかし、山野草は長時間開き続けず、瞬間の美しさを楽しむ「一日一会」ものが多くあります。

 そこでご家庭で長く楽しむために調べてみました。

水切り


深い器にいっぱいの水を満たし、
水圧がかかるように底のほうで
茎を切る。
菊類
草花類
枝を割る
枝ものは根元を縦や十字に
割ったりして、吸水面積を
広くします。
枝もの
手折り
花によっては手折りが
もっとも良い場合があります。
小菊のような花は、吸水面積が
広くなります。
小菊
ハンマーでたたく
硬い茎はハンマーでたたいて
水揚げをします。

茎の硬いもの

千両など
ナイフでカットする
はさみを使った場合、
茎がつぶれやすい花や
花がへたって元気のない時
ナイフでカットして吸水面積を広くします。
茎がつぶれやすい

カラー・ネリネ

つぶれにくい

バラ
湯揚げ
枝ものや草花の中で、
水が揚がりにくいもの
花材に直接熱が当たらないよう
紙で包みます。
熱湯に五秒~十秒煮た後、
水に移します。
ガクアジサイ
ススキ
シャクヤク

アザミ
かすみ草
塩をつける
まず根元をハンマーなどで
たたいて、その後根元を
塩でこすりつけ、紙などで
包みこみます。
塩は花の色をあざやかに
保ちます。

塩を洗い流してから水に
つけます。
都忘れ
桔梗など
根元を焼く
湯揚げでも揚がりにくいものは、
新しい切り口を作り
予め花は
紙で包んでおき焼きます。
その後すぐに水に移します。
花瓶に移す時はよく洗います。
水が揚がりにくい
草花

牡丹
アジサイなど

 
また、山野草をご自分で育てるのも楽しいです。園芸植物のような華やかさはありませんが、

 日本人好みの可憐さがあり愛好家もたくさんいます。

 栽培は奥深く難しいだからおもしろいところがあると言われています。

 これからの時期、各地で植木市が催されます、最近では珍しい草花をネット販売しています。

 
比較的半日陰を好むものも多く、狭いスペースでも育った環境に近い状態にしておけば

 育てやすいものもあります。



              
ー参考文献ー「花屋さんが書いたアレンジメント」大泉書店
           



 
file19 茶事と懐石料理

 茶事を簡単にいうと、お客様を招待してお茶を点てて差し上げたり、

 食事(懐石)をさしあげてもてなす事をいいます。

 三時間から四時間くらい要します。

 最近では、茶事の一部である薄茶を点ててもてなす茶会が大半です。

 一日の時間の流れの中で、さまざまな茶事があります。
 
朝茶(あさちゃ) 主に、夏の早朝
正午の茶事(しょうごのちゃじ) 正午頃から始まります。
夜咄(よばなし) 主に、冬の日没後

 他にも色々ありますが、初釜などはよく耳にされると思います。

 茶道の懐石は一汁三菜が基本でしたが、その後強肴や八寸などが

 加えられフルコースになりました。

 お茶を美味しく飲んで頂くために用意された食事なので、腹八分目が目安です。

 色々な形式はございますが大体この様になっています。


 二品ほどこの時期のものをご紹介させて頂きます。

煮物椀 画面を押すと
       簡単レシピが出ます。

 しんじょ・・はんぺんを磨り潰す
       丸めてレンジで温める。

 人参・筍・蕨・・・茹でておく。

 それぞれ盛り合わせ、清まし汁をはる。

小吸物

 桜花・・・塩漬けの桜花を水につけ
       塩出しする。
 生姜・・・すりおりして汁を絞る。

 昆布だし汁に淡口醤油と塩で薄
 味をつけて注ぐ。


 茶懐石ではしんじょはとても重要だそうです。
 
 中に入れるものを替えて、季節を楽しんで下さい。

 また、はんぺんはタンパク質豊富な白身魚から出来ています。

 ちょっとしたアレンジでおしゃれで栄養豊かな食卓に変身です。
 



              ー参考文献ー「茶道入門・正午の茶事」 千宗之  淡交社
                       「お茶人の友 懐石料理」千登子 世界文化社




file18 野点と花見

 平安時代からすでにあちらこちらに花の名所ができており、貴族達は馬に

 乗り花見に出かけていたそうです。

 現代での花見は変化していますが、花を愛する心は同じです。

 気候が良くなると花の名所では野点が催されることがあります。

 野点の席は、場所によっては様子は異なりますが、大体この様になっています。

 

 茶室での茶会ほど堅苦しくないので、小さなお子様連れでも大丈夫かと思います。

 お茶会デビューのチャンスです。

 また、気の置けない人達やご夫婦でお花を愛でながらお茶を点て楽しむのも

 宜しいかと思います。



 ・茶碗

 ・茶筅(お茶を点てる道具)

 ・茶杓(お茶をすくう茶さじ)

 ・茶巾(茶碗を拭く布)

 ・抹茶

 ・お湯

 ・和菓子

 

 これらの道具があれば大丈夫です。代用のきく物もあります。

 ちょっとした工夫と心遣いで楽しいお茶会がひらけます。

 お気に入りのお茶碗を見つけるのも楽しいです。

 そして、最後に当店の菓子もお伴させて下さい。

 花の下で食べる和菓子もまた格別です。




file17 禅語と書Ⅱ

 file13の第二段です。二字のものへと進もうと思います。

 私どもが比較的目にするものを紹介させていただこうと思います。

 読めもしない文字、わかりもしない文句では寂しいので、

 勉強させて頂けたらと思っています。

 *1おうぎし
 王義之氏などの草書字体を参考にしております。

一声(いっせい)  自在(じざい)  如是(にょぜ) 

動作の中のあるひとのこと
が契機となって、覚えず発
せられる声。

禅では、修行者が、迷いか
ら覚め思わず発せられる
一声。



すべての肉体的精神的束
縛を離れた状態。

あらゆるものに対するとら
われを超越して、自らの内
なる力が発せられるよう努
めよ、という教え。

かくのごとし。
このまま。
どのとおり。

諸々の現象や物質がそのま
ま真実そのものであること。
   直心(じきしん) 知足(ちそく)   無事(ぶじ)

誠実で素直な心。

たることを知る。

満足することを知る人は、
少しも不平不満の心を起
さないため、心に落ち着き
がある。

何事も起こらないこと。

人は本来的に仏であり、求め
るべき仏も行うべき道もない
ということ。


 最近「書道ガールズ」と言って、若い人達に書道が受け入れられています。

 書道も楽しいものです。始めてみませんか。

 筆.さえきちんと準備すれば、百円ショプで大抵の道具は揃います。


 *王義之・・中国東晋の政治家・書家で書道史上最も優れた書家で書聖と
        称され、「書道を習う者はまず王義之を学べ」と言われています。

   
       -参考文献ー 「茶席の禅語大辞典」有馬頼成編 淡交社
                 「書源」藤原鶴来編 二玄社
                 「禅と茶の文化」古田紹欽 読売選書



file16  陶磁器と理平焼

 焼き物は大きく二種類に分けることが出来ます。



 陶器


 粘土を主原料として焼成したもの。

 少し吸水性があります。

 叩くと鈍く堅い音がします。
各地の主な焼物

越前焼(福井県)

とこなめやき
常滑焼(愛知県)

しがらきやき
信楽焼(滋賀県)

たんばやき
丹波焼(滋賀県)

びぜんやき
備前焼(岡山県)

からつやき
唐津焼(佐賀県)

美濃焼(岐阜県)

京焼・清水焼(京都府)

萩焼(山口県)

薩摩焼(鹿児島県)

 磁器

 粘土に珪石・長石・石灰などを
 加え、1,200度以上の高温で焼成
 したもの。

 吸水性はほとんどありません。

 叩くと金属的な冴えた音がします。
各地の主な焼物

瀬戸焼(愛知県)

有田焼(佐賀県)

鍋島窯(佐賀県)

九谷焼(石川県)


 現在では清水焼は一般的に磁器を指す様に、時代によって変化しています。
                りへいやき
 我が香川県高松には「理平焼」がございます。


 りへいやき

 理平焼は、讃岐高松藩の藩祖松平頼重公が京都の陶工を、
 招いて焼かせたお庭焼です。京焼風の茶陶を焼きます。
 正保4年名を紀太理兵重利と改め高松藩別邸栗林荘の北に
 釜を築きます。
 以降、紀太家子孫が代々「理兵衛」を襲名しております。
 明治維新の廃藩置県により、名を紀太理平と改めます。
 現在地の栗林公園北門前に「理平焼」として再興しております。
 現在は14代洋子さんが受け継いでいらっしゃいます。


   十三代 理平焼

               *1ろくこよう
 日本で生まれた焼き物を六古釜として、 「瀬戸・常滑・越前・備前・信楽・丹波」 などが
 有名です。

 最近では陶芸体験が出来る窯元もあるそうです。

 日本各地の窯元を巡る旅も楽しいかと思います。

 

   *1 六古釜・・・古陶磁研究家である小山冨士夫氏が提唱した、
            我が国中世に釜業地として盛んであった六カ所。
            現在も代表的な陶磁器の生産地。



file15

  帯は日本が世界に誇る工芸の一つと言われています。

 織りの技術は、能装束・武将の陣羽織・十二単にすでに見ることが出来ます。

 帯の種類
丸帯 礼装用として最も格の高い帯です。 花嫁衣装・舞妓のだらり帯
袋帯 丸帯に代わって考えられた帯です。
表面に美しい模様があり、裏側は無地になっています。
振袖・留袖・訪問着
名古屋帯 胴に巻く部分を巾二つ折りに仕立てた帯です。
軽くて締めやすく、帯丈も袋帯より短いです。
紬・小紋・付下げ
半巾帯 帯巾を半巾に通して仕立て、長さも3.5~4メートル程度の
カジュアルな帯です。
紬・小紋・浴衣


 当店のお客様です。とてもも可愛らしいかったので紹介させて頂く事にしました。

 半巾帯で結んでいます。

  画像をクリックすると大きくなります。
        ↓
   
1,
身幅五つ残して、
体に二巻きます。
巻いてきた帯を
三角に織り上げ
きっちり結びます。

2,
たれの方を半分に
折ってリボン結びを
作ります。
   
   
 
3,
出したい柄を決めます。
左右少しずらすと
綺麗です。
   

4,
下から通します。 
 
5,
余った部分を、帯の   間に押し込みます。
上の線を整えます。

6,
 帯締めでお太鼓を   作る様に形を作りま
す。
後ろで結んでおきます。   
 
7,
帯の結びを、後ろに
回して帯締めをします。



 最近では半巾帯はカジュアルで、パーティー用やおしゃれ用などに作られており、
 
 一人で締められる魅力から、若い方から年配の方まで広く愛用されているそうです。

 お出かけ着のワードロブに加えては如何でしょうか。



file14 古帛紗

 古紗(こぶくさ)は、茶道の際に濃茶を飲む茶碗をのせたり(流派

 によって違いはあります。)                
画像をクリックすると
                                           大きくなります→
 

 香合などを飾る時敷いたりします。
 
 香合を飾ります
     *1
 主に、名物裂(めいぶつぎれ)が用いられていましたが、現在は模して作られたものです。

 材質や色柄等種類がとても多く華やかです。ほんの一部ですが紹介させて頂きます。

 覆盆子手錦
(ふくぼんしてにしき)
 萬代屋純子
(ばんだいやどんす)
紹紦朝三暮四文
(しょうは
ちょうさんぼしぶん)
宝間道
(たからかんとう)


覆盆子・・木いちご

・・二色以上の色糸で
   文様を織った織物       


緞子・・紋織物の事。
    茶人の名・茶器銘       家の名を冠にしたり 
    しています。


紹紦・・細かい杉綾状
     の地文をもつ
     柔らかな織物


間道・・縞や格子縞の
     織物
葡萄唐草立涌藤紋
(ぶどうからくさ
たてわくふじもん)
葡萄唐草立涌藤紋
(ぶどうからくさ
たてわくふじもん)
二人静
(ふたりしずか)
縬間道
(しじらかんとう)


二人静・・足利八代将軍
      軍義政が、
      能「二人静」を
      舞った時の
      衣装


・・縦横どちらかの糸を
   縮ませた織物

当店菓子撮影の際たびたび使わせて頂きました。

横幅が若干長いほぼ正方形(約15㎝)です。

置く時は、右を和にします。

お気に入りの布で作ってみるのも一興です。



  *1 鎌倉時代から江戸時代中期にかけて渡来した特定の染織物をいう。
    織物の種類としては主に、金襴(きんらん)・銀欄(ぎんらん)・緞子(どんす)・間道(かんどう)
    などがあります。
                             
                    ー 参考文献 ー 「茶道入門」田中仙翁 三省堂



file13 禅語と書Ⅰ

 
以前お話した床の間と書画)についてです。

 掛軸に書かれている言葉は、中々読むことが難しいです。

 

 字体が変体仮名と呼ばれる、漢字の草書に源を発することが多いためです。

 は、茶の精神とか理想がによって培われきたものなので禅語が書かれています。

 一字のものから代表的なものを紹介させて頂こうと思います。


 円相  一(いち)    夢(ゆめ)
  和(わ)   無(む)   喝(かつ)


 一文字ですが、奥深い言葉です。

 書いて部屋に飾ってみては如何でしょうか。

 


file12 歌舞伎

 日本の伝統芸能、歌舞伎を少しだけご紹介をさせて頂きます。

 
全国の主な歌舞伎場

 ・歌舞伎座(2013/春完成 東京)(大阪)  ・国立劇場(東京)  ・新橋演舞場(東京)

 ・大阪松竹座  ・梅田芸術劇場  ・京都四条南座   ・金丸座(香川)
  舞台はこの様な構造や仕組みになっています。

 主な演目

 ・時代物  (公家や武家の社会を、江戸時代の人々から見たもの。)

 ・世話物  (江戸時代の町人社会を題材にしたもの。)

  だいたい昼の部と夜の部があり、各公演で3~4演目あります。


 こちらの花びらは、義経千本桜 狐忠信で使われたものです。

 一つ一つこんなに綺麗です。                 (2010/8)
                             

 歌舞伎てチケットがお高いと思われますが、歌舞伎座(東京・大阪)などでは

 一幕見席と言うのがあるようです。

 演目の中の一つの幕のみを見るもので、割安で当日券のみですがあったりします。

 事前に劇場へ問い合わせてみるといいです。若い人も沢山来ているそうです。





file11 炉開きと亥の子餅

 炉開きは、茶室の衣替えにあたります。風炉から炉へと変わります。

 旧暦10月初めの亥の日(2011/11/4)に炉開きをすると、火事をださず

 一年間安全だと言われています。

 この風習は中国が起源で、亥の日に餅をついて食し無病息災のおまじないを

 したそうです。

 炉開きの際、しばしば亥の子餅が使われます。

    5月~10月          11月~4月

 亥の子は安産や火を守るとされ、亥の日にこたつなどの暖房器具を出す家庭もあります。

 またこの時期、万病を除き長寿、子孫繁栄を願い亥の子餅を食べるとよいとされています。


亥の子餅

                                         
                                                           
 
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